好きな人

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休憩時間になったとき、廊下からドアを開き、一人の男が春美を呼んだ。 「安西、ちょっといいか?」 「あ、裕也君」 春美は呼ばれた通り、裕也のところへ行った。 裕也は、春美の夢の中以外で唯一気になる人だ。 二年生になったばかりの時に知り合い、仲がいい。 「何だかんだ、かっこいい男ちゃんと捕まえてるから春美はすごいよねぇ」 「ハハ、ほんとね」 楓と美奈子は、幸せそうに話をしている春美を眺めていた。
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