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(なんで!?なんで!?さっきまでふつうにあいてたのに!!)
何度も回そうと試みても鍵は回らなかった。
次第に妙に心が落ち着いてきて、鍵を開けることを諦めた僕は冷静に考え始める。
(…もう、しぬんだ。)
(おばけにころされるんだ。)
(おかあさんに…あえないんだ。)
「おかあさん……」
呟いた。
お母さんに会いたい。
開かないのはわかっていてもやっぱり諦めきれずにもう一度鍵を摘み、ゆっくり回してみる。
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