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《カチャン。》
(…え??)
開ぃた。
一瞬戸惑ったけれどすぐにドアノブを掴み、ドアを押してみる。
ドアは、当然のように開ぃた。
僕はすぐに走ってお母さんのところまで行った。
お母さんはそのとき居間にいてトイレから居間まではかなり近い。
今の僕で五歩。小さかった僕でも十歩も行かずに容易に居間に着く。
それでも僕はそのわずかな距離を必死に走った。
それほどまでに僕にとってあの経験は恐ろしいものだったんだ。
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