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だがまた教室が静かになると閉じていた愛子の口が開く。
愛子「しゃあないなぁ…分かった全部話す」
私達は近くの椅子に座り愛子の話しを聞き始める。
愛子「…テスト期間の前日、テストの答えが知りたい言うてあるゲームをやったの覚えとるか?」
梨奈「あるゲーム?」
思い出そうとしていた私を海埜で遮られてしまう。
海埜「…こっくりさん、だね」
愛子「せや、…あの時こっくりさんはちゃんと帰ってくれたんやて私らは思っとった…いやあたし以外は…やな」
愛子がそういうと私達三人はア然とした。
愛子「…ホントはあの時、帰られへんかったんよこっくりさん」
海兎「でも10円玉はちゃんと帰ったって示したぜ?」
愛子「それは無理矢理あたしがやったんや」
梨奈「なっ!」
海埜「そんなことをしたら危険だと分かってやったんだ…」
愛子「あーするしかあらへんかった、あのままあそこにおったら…」
そう言いかけると言葉を詰まらせそれ以上言わないでくれた。
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