第3話

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「言わない方がいいよ、 あの人、もの忘れ激しいから。」 上を見上げると、 口を塞いだのは真也だった。 私が『わかった』と頷くと、 手を離してくれて解放された。 薫「そうなのか? 昨日入学したのによく知ってるね。」 真「昨日、入学式の前に叫んで知らせてくれた先生いただろ? あの人でさ、 入学式の後また会った時に話しかけたら、 遅刻しそうになってた俺等に声かけた事さえ忘れてたみたい。 んで知ったの。」 この学校は先生までもが普通じゃないのか…。
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