◇タィマン◇

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哲『ん…?かわえぇ女の子おるなぁ思って来てみたんやけど……喧嘩中やった?』 『……………………。』 初対面だっつーにもかかわらず,関西弁のそいつは馴れ馴れしく声をかけてきた。…そのうえあたしの肩に手まで回してやがる。 遥「何だてめー?気安く総長に触ってんじゃねーよ!」 哲『えっ?総長!?って…この子が?…ってか,お嬢さんたち族なん??』 遥「はぁー?知らねーのかよ!この町であたしら《華龍》の総長知らねー奴なんていねーよ!」 哲『華龍って…じゃあ,あんた夏河亜夜サン!?あの14で総長なった??』 『…うっせーな。だったら何なんだよ。………ってかいい加減その手離して。ウザい。』 哲『へぇ~…。こんなかわえぇ子がねぇ…。』 ……こいつ…人の話聞いてねぇ。 哲『ふぅん…。そーかそーか。じゃさっ!俺の事も知っとるよな!』 『……てめぇみてーな馴れ馴れしい奴なんて知らねーよ。』 哲『えーまじ?俺,俺!《狂影》(きょうえい)のそーちょーやねん!!一ノ瀬哲也!』 『……はっ?《狂影》って…あんたが?』 まじかよ…。こんな奴が?《狂影》って,あたしら《華龍》と並んで有名な族じゃん。最近総長交代したって聞いたけど…まさか…
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