2/3
前へ
/50ページ
次へ
『どうしたの?』 『?』 『君、一人?』 『……だれ?』 『君、一人なの?』 また、だ。 また同じ夢を見ている。 それも前みた夢よりもはっきりしている。 色も言葉も人の顔も。 昨日みれなかった少女の顔がはっきりと見えた。どこにでもいる普通の少女だった。 初めて見る顔だった。 『君…だれ?名前…なんていうの』 幼い俺は問う。 しかし少女は首を振った。 『“今”は言えないの。ごめんね』 少女が何かまた言う。しかし雑音で聞こえない。 大事な所に限って邪魔をする。 『約束だよ。絶対_____でね』 幼い俺は少女に手を伸ばす。 しかし手を伸ばした所で俺は現実に引き戻された。 .
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加