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『どうしたの?』
『?』
『君、一人?』
『……だれ?』
『君、一人なの?』
また、だ。
また同じ夢を見ている。
それも前みた夢よりもはっきりしている。
色も言葉も人の顔も。
昨日みれなかった少女の顔がはっきりと見えた。どこにでもいる普通の少女だった。
初めて見る顔だった。
『君…だれ?名前…なんていうの』
幼い俺は問う。
しかし少女は首を振った。
『“今”は言えないの。ごめんね』
少女が何かまた言う。しかし雑音で聞こえない。
大事な所に限って邪魔をする。
『約束だよ。絶対_____でね』
幼い俺は少女に手を伸ばす。
しかし手を伸ばした所で俺は現実に引き戻された。
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