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「なんとまぁ…豪華な部屋だな。」 金持ちに連れられて来た彼の大きな館。 その中の応接間に通された法螺吹き男は、余りの部屋の絢爛さに言葉を失った。 壁には鹿の剥製、天井には煌びやかなシャンデリア。 部屋の中央にはフカフカのソファ二つ、その間には有名なインテリアコーディネーターの手により創られたテーブル。 余りにもベタなほどに金持ちのイメージに当てはまるこの部屋は、男が現実だと認識するまでに時間をかけさせた。
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