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しょうがない… こうなったら俺の話術で説き伏せてやる。 その時だった。 バタンッと大きな音をたて、店のドアが乱暴に開かれた。 薄暗い店内には外の光が入り込み、少し目が眩む。 続いて複数の人間の足音と、重い金属音。 「我々は王国警備隊犯罪取締課の者だ!店内に居る者は速やかに手を頭の上に置き、その場に伏せろ!」 王国警備隊犯罪取締課。 つまりこの世界の警察に当たる組織だ。 恐らくは法に反する売買を繰り返すこの店の実態を掴み、突入してきたのだろう。 妙に重武装なのは反撃を恐れての事だろうか。 確かにこの店には殺傷能力の高い武器がたくさん眠っているからな。 さすがに今回は相手が悪すぎる。 いくら男の話術が優れていたとしても、警備隊は自分達の要求に応えないと判断するや否や、斬りつけてくるだろう。 自分は既に警備隊の手の中。 男は素直にその場に伏せた。
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