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俺も真似をして、左右に振った。
「ラッキー!そう思ってみます」
なんだか、とても単純だけど…救われた。
それから奈緒子とは、頻繁に話すようになり、夏休みに入ってすぐ…告白された。
「俺も奈緒子さんのことは好きです…。でも、まだそんな気持ちにはなれません…。ごめんなさい」
恋愛に臆病になった俺は、素直に受け入れられなかった。
「大和くんの気持ちはわかる…。最初は真美の代わりでもいいの。いつか…本気になってくれればいいから…」
そう言って泣き出した。
女の子の涙には弱い…。
「奈緒子さん…よろしくお願いします」
奈緒子を抱き締めると、シャンプーの匂いがした。
偶然にも真美と同じ匂い。
奈緒子と付き合うと決めたのに…真美を思い出して切なくなった。
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