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奈緒子と付き合ううちに、真美への気持ちは薄れてきていた。
完璧に忘れた訳ではなかったが、別れた直後のような気持ちはなくなっている。
奈緒子と過ごして、だんだんと大切な存在になっていた。
でも奈緒子を、不安にさせていたようだ。
抱きついている奈緒子を、力いっぱい抱きしめる。
「奈緒子さんのこと、大切にします…」
「大和くん…」
奈緒子は顔を俺の胸元に押しつけ、小さな声でつぶやいた。
「ありがとう…」
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