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それから奈緒子とは、順調に付き合っていた。
真美とは、学校でたまにすれ違うこともあったが、話すことはない。
まるで、最初から知り合いではなかったように…。
部活をしていなかった俺は、奈緒子が生徒会で遅くなる日以外は、いつも一緒に帰っていた。
冬休み前には、別々に帰ることが多くなり、その日もいつも通り帰る準備をしていた。
「や~まと~」
後ろから甘ったるい声で、俺の名前を呼びながら首に絡み付いてきたのは……真美だ。
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