414人が本棚に入れています
本棚に追加
………トントン、ガチャ
ゼノンはノックしてゆっくりと部屋に入った
「ゼノン・シュナイツァーだね?
それじゃあこの水晶に手を当ててくれ」
その部屋はそこそこ広く、今入ってきた向かい側にもドアがある
誰も出てこなかったのをみると、皆むこうのドアから自分のクラスへ向かったのだろう
そして部屋の中央にクラス分けを担当する先生が立ち、隣に台に乗せられた水晶がある
ゼノンは静かに水晶に近寄り先生の指示に従い水晶に手を乗せる
すると水晶が目を開けられないくらいの眩い光を放つ
ゼノンは光に驚き手をどける
すると水晶から光が消えていった
「おぉ、今年は豊作だ
君で10人目になる」
「???」
ゼノンが訳がわからず先生を見上げ首を傾げると「ハハハ」と笑って説明を始める
「この水晶は手を当てた人の魔力の質によって光り方が変わるんだ
ここまで輝いたのは久しぶりに見たけどな」
そう言ってゼノンの頭をポンポンッと叩く
「君は間違いなくAクラスだ」
どこからか取り出した地図の1ヶ所を「ここだよ」と指差して、渡す
「Aクラスですね、わかりました」
ゼノンは先生にお礼を言い貰った地図を手にしてドアから出て行った
最初のコメントを投稿しよう!