花屋の前で

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「え、朝っぱらからナンパですか?」 「え?」 「ごめんなさい、私そーゆーの好きじゃないんで。」 「あ、ちょっと、あの…。」 「じゃあ、私学校に行かなきゃなので、 他の子当たってください。」 そう言ってその人から離れた。 あの人が後ろからなんか叫んでた気がしたけど、 振り返らずに歩き続けた。 どうせ、もう会わない人なわけだし。 私はこのことをこの日の小さな出来事の1つとしか捉えてなかった。  
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