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今俺はある新事業に向けての会議に出席している。
去年の俺ではまずここにいることなどなかった。
しかし、会社にがんばりを認めてもらい、なんとかここまで出世できた。
そして今はこのチームのなんと副リーダー‥‥
まぁ先輩が無理やり俺を指名したんだが‥‥
こうね‥‥プレッシャーが半端ないんですよ‥
でもやるからには本気でやらなきゃな。
こんなもんで俺の周りの状況と主な人は紹介したかな。
‥‥え?
誰か一人足りないって?
‥‥気のせいだよ。
うん。きっとそうだよ。
ヴー、ヴー
突然健二の携帯が鳴り出した。
「あ、すいません‥」
健二は携帯を持ち急いで会議室を出た。
誰だよもう‥‥
ピッ!
「もしも‥‥」
「俺のこと紹介しやがれ!!」
「いきなりなんだよ!耳壊れんだろ!!つーか人の心読むな!」
‥‥こいつは木下太一(きのしたたいち)
一応俺の親友だ。一応ね。一応。
「太一。お前最近仕事どうよ?」
「バッチリだな。このままいけば契約してもらえそうだよ。」
「ほぅ‥‥」
太一は今アメリカにいる。
この会社が新たに契約を結ぼうとしている会社との契約交渉に行っている。
要するに海外出張‥‥
俺とは天と地の差である。
太一は頭もよく美形だ。
そのためあれよあれよとスピード出世し‥‥
今では会社の重役まであと一歩というところまでいっている。
実は俺と太一は一緒にこの会社に入った。
‥‥そう考えると俺が恥ずかしい限りである。
「じゃがんばれよ。」
「お前もな。」
ピッ!
俺は電話を切り、会議室に戻った。
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