お父さん、死なないで

4/4
前へ
/37ページ
次へ
救急車には、私と母が乗った。 兄は、入院の準備と、親戚に連絡を入れるため家に残った。 父は苦しそうだ。 二人で、手を握った。 「お父さん、私はここにいるよ。」 普段じゃ恥ずかしくて絶対に言えない。 そんな言葉を、淋しがりやの父にずっとささやきかけた。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加