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「!?」
ケビンの手が少年に届く寸前。
今まで寝ていたとは思えないスピードで少年が刀をケビンの目の前に突き付ける。
「……俺に触れるな」
驚いたのか何も言わないで固まっているケビンに敵意が無いと感じたのか、少年は刀を納める。
しかし警戒する様な視線をケビンに向けたまま、刀から手を離さない。
刀が目の前から消えた事で幾分落ち着きを取り戻したケビンは、言葉を選ぶ様にゆっくりと口を開く。
「……その血…怪我してるの?」
「してない」
少年の身を心配する様なケビンの言葉に、少年は意味が分からないと言いた気な表情をする。
だが正直に言うまでケビンが諦めそうに無いと思ったのか、即答する。
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