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グルガァァァッ
魔物の狂った様な叫び声が少し離れた所から聞える。
ケビンはすぐさま踵を返し、声がした方へ走って行く。
ガサッ
ケビンが足を止めた場所には恐らく男であろう人が1人立っていた。
真っ黒なマントで身を包んだその男の周りには、体を真っ二つにされて息絶えた魔物の屍が数体転がっていた。
更に男は魔物のものと思われる鮮血が滴る刀を持っていた。
男が放つ無言のプレッシャーとその異様な光景に、ケビンの背中に嫌な汗が流れる。
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