-漆黒の創造者*紅の狼-

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ケビンが何と言ったらいいのか考えこんでいると、ケビンに気付いたらしい男が振り向く。 「……何か用か」 「それお前がやったのか?」 男が口を開いた事で、やっとケビンも言葉を発する。 「そうだと言ったら?」 刀に付いた血を乱暴に拭いながら男はあやふやに答える。 「お前は何者だ?」 「さぁな」 低い声で僅かに殺気を込めてケビンは問うが、男は軽くあしらう様にしか答えない。 「ちゃんと答えろ。 さもなくば……」 「さもなくば?」 男は続きを知っているのか、からかう様に先を促す。  
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