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「……ぅ………ん…」
体が軽くなるのを感じてケビンはゆっくりと目を開く。
まだ寝起き特有のぼんやりとした瞳で辺りを確認すれば、どうやら青々と茂る木々の中心にぽっかり空いた芝生に寝かされていた様で、雲一つ無い青空が目に入る。
「目が覚めたか?」
不意に死角になっていた後ろの方から声をかけられ、ケビンの頭は一気に覚醒する。
慌てて振り返ればそこには黒いマントの男が木に寄り掛かりながらケビンを見ていた。
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