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奈々が恒の家に転がり込み一緒に暮らすようになる。
一緒に暮らしだすと同時に、恒は働くのを辞めた。
恒は元来、身体が強くなく働くのにむいてない、と言う。
2人分の食費や家賃を、奈々の少ない給金と切り崩した貯金でやりくりしていたが、すぐに底をつく。
小麦粉を水で溶き、砂糖をまぶしたものを焼いたりして飢えをしのぐ。
動物性たんぱく質をとらなくなった身体は、ふにゃふにゃと柔らかくなり、肉は硬さを忘れるのか、足を踏みしめても力が出ない。
堕落した生活を続け、バイトも首になる。
そんな中、 恒が外に行き1冊の雑誌を拾ってきた。
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