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結局、恒やしょういっちゃんは二人とも与えてくれなかった自由が今ここにあった。
誰と何をしていても誰も何も言わない。
そんな事を考えながら眠りにつく。
翌朝早くみくちゃんから連絡があった。
携帯を開くと仕事終わりに行かない?と書いてある。
主語がないメールに奈々はクスリと笑った。
それがどこか解るからだ。
隼人に会いたい。
もう奈々を引き止める足枷は何もない。
奈々は大人で自由で、そして一人でどこにでも行けるのだから。
ディズニーランドだって、ホストクラブだって。
奈々は一言だけ、みくに返信した。
『いく』と。
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