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では、祖父がこんなふうになっているのは―――
「言っておくが、お前のせいではないぞ?
わしが好きこのんでやったまでだからな。」
そう言ってはいるが、信じられわけがない。
本当ならば、ここに横になっているのは自分。
そんな負の力を吸収した、優しい祖父。
そんな祖父にできることは、何一つないのに―――
「―――お前を置いていくのは、確かにつらい。
だが……それ以上に、わしは死んだばぁさんに会いたいんだよ。」
だから、死ぬことは苦ではない。
そう言って、祖父は笑った。
「何年も、あっちで待たせている。
そろそろ、わしがいってやらないとな……」
「ごめん、なさい……」
ただただ、謝ることしかできない。
いかに知らなかったからとはいえ、自分が祖父の命を削っていたのだから―――
「お前が謝ることではない。
むしろ、こちらが謝らなければならないさ。」
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