ショートストーリーⅠ

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まだ子供なのに、こんな重荷を背負わせてしまって――― 祖父としては、それが申し訳なくてしかたがなかったのだ。 「―――わしがいなくなったら、この呪いはお前にいくことになる。 これを、伝えたかったんだ……」 「…………」 今度は、自分の番――― 「―――上等です。 その呪い、受けてたつよ。」 だから――― もう、楽になっていいよ…… 「怖いけど……大丈夫です。 何て言ったって、おじい様の孫ですから。」 そう言って、笑って見せる。 もちろん、大丈夫なわけはないんだけど。 でも華野家最後の人間なのだから、逃げ道はもうないのだ。 もう腹をくくるしかない。 「―――そうか。」 じっと鷹夜の表情を見つめながら、祖父は小さく呟いた。 それが、祖父との最期の言葉となってしまった――― 今を生きよう。 祖父が遺した、召喚神とこの呪いと…… †END†
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