ショートストーリーⅡ

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そして一度扉の外に顔を出すと、何かを呼ぶように手招きした。 「こっちだよ。」 「お父様……?」 父の不可解な行動に、まりえは再び首を傾げる。 しかし父は直ぐさま戻ってくると、にこりと笑みを零した。 「お待たせ、まりえ。 クリスマスプレゼントだよ。」 そう言って、父は扉から体を横にずらす。 するとその父の背後には、同い年くらいの少年が立っていた。 「……?」 「彼は華野鷹夜君。 今日からうちの執事として働いてくれるんだ。」 「はじめまして、華野鷹夜と申します。」 目を点にしているまりえに、少年―――鷹夜は笑みを浮かべる。 「ちなみに、鷹夜君はまりえの一つ下だよ。」 「年下っ?」 ということは、5歳―――? そんな少年が、これから執事としてこの家で働くのだ。 どちらかと言うと、うれしさよりも驚きのほうが大きい。 .
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