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というよりも、こんな子供を働かせていいのか―――?
かなり不可解である。
「ちなみに、こう見えても鷹夜君はすごいんだよ。
彼の魔術センスはずば抜けていて、かなり難易度の高い魔法も使用できる。
ぜひまりえも教えてもらうといい。」
「魔法を……?!」
父の言葉―――特に、鷹夜が魔法を使うことができると言ったことに、まりえは目を見開く。
それもそのはず。
年上であるまりえは、一切魔法を使うことができないのだ。
なんだか悔しいという気持ちもあるが、それ以上に興味がわいてくる。
「私も……魔法を使えるの?」
こっそりと練習はしていたのだが、いっこうに使える気配がない。
もしや自分には魔力がないのでは―――
そう思っていた中呟くと、鷹夜は微笑みながら当たり前のように頷いた。
「もちろんです。
多かれ少なかれ、魔力は誰にでもありますから。
こつさえ掴めば、すぐに使えますよ。」
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