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｢やっぱり来てたか｣
伊吹さんがふぅとため息をつく。
｢当たり前よ｣
｢伊吹のプリンセスなんて珍しい以外の何物でもないよぉ！見ない手はないって！｣
二人の女の子がハツラツと伊吹さんに言った。
……明るいなぁ。
さっきまで無反応かつ無関心な生徒会メンバーを見ていたせいかとても明るく見える。
陰気な雰囲気漂う生徒会室に似合わない程の明るさに。
私が終始無言で見ていると、伊吹さんが私に気付いた。
｢紹介が遅れたな。こいつらが
｢初めまして。私、鷹也プリンセスの二年高松美冬(ﾀｶﾏﾂﾐﾌﾕ)。
よろしくね｣
背の高い綺麗な人が伊吹さんの声を遮って私に言った。
黒髪を横ピンでとめている綺麗な女の人。
私は笑顔で｢よろしくお願いします｣と頭を下げた。
感じのいい人だ。
笑顔がほがらかだし。
綺麗でいい人。
なんだか輝いて見える。
｢私、馨のプリンセスの一年、神崎真央(ｶﾝｻﾞｷﾏｵ)だよ！よろしくねっ｣
そう言って美冬さんの後ろから現れたのは背の小さい可愛い少女のような子だった。
くりくりとした大きな丸い目に肩まである明るい茶髪をリボンでしばってツインテールにしている。
無邪気で可愛い女の子。
そう、小さくて可愛くて……
とても見覚えのある顔だった。
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