いきなりプリンセス

13/16
前へ
/375ページ
次へ
『しかし、何でいきなり転校なんてする羽目になったんだ?』 「それには、空よりも高く海よりも深い理由がありまして……」 話すのも面倒くさい程に……。 っていうか今だに私もはっきりした事はしらないんですが。 『……そうか。言いたくなければ言わなくて良い。無理強いはしない』 舞白は察してくれたのか、それ以上問い詰めて来なかった。 「ありがとう舞白。 いろんな事がいっぺんに起こりすぎちゃって、まだ頭の整理が全然出来てないんだ」 『いいんだ。私は礼を言われる程の事はしていない』 「今度絶対話すからね」 『分かった。華恋が落ち着くまで待ってるから』 本当に私は良い親友を持った。 つくづくそう思う。 私の気持ちを優先してくれる優しい親友。 私は舞白が大好きなんだなぁ。 「本当にごめんね。転校の事、舞白にだけでも伝えとけばよかった。 ……怒ってる?」 いきなり罪悪感が込み上げてきてそう聞いた。 すると舞白はフフッと笑った。 『今更何を聞くかと思えばそんな事か。そんなもの、 怒っているに決まっているじゃないか』 、
/375ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17633人が本棚に入れています
本棚に追加