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「任務完了――と♪」
少女は手を下ろし、ふぅ…と一息ついてから嬉しそうに微笑んだ。
「あの、貴女様は――…もしや」
「しぃー。貴方の思ってる通りだけど、その呼び方で呼ばれるのは好きじゃないの。もう任務は完了したし、仕事中でも無いんだから」
少女は微笑みながらしぃーと自分の口元に人差し指を当てる。
「それと、暫くはBランク以下の任務だけを受けといた方が良い。今日みたいに異変が起こり得るかもしれないから。Bランク以上のは私達に任せて、ね♪」
「は、はい……。」
「よし。じゃあ、バイバイ♪」
少女はそう言うと手を振り、まるで最初から居なかったかのように忽然とその場から消えた。
「闇蒼の舞姫-ヨゾラのマイヒメ-…漆黒の華、二つの通り名を持つ――」
「「「――神帝様」」」
3人は目を輝かせ…本来なら話す事など出来る筈のない、しかし先程まで確かにそこに居た相手を思いながら声を揃えてその名を呟いた。
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