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「ほ、本物だ…」
大雅は見るからにぐったりしている龍をさわってみようとした。すると、差し出した手に弱々しく呻きながらよってきた。
触ってみるととても冷たい。
「だ、大丈夫か?」
大雅は少しビビりながら通じる訳のない声をかけたみた。
だが、見るからにぐったりしている龍を目の前に一体どうすればいいのか。
「……ともかく、助けた方がいい…よな?」
一人呟くと、大雅は巻いていたマフラーを取って龍の体を包んだ。そして、家へ向かって龍を抱えて走っていった。
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