83人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「ま、マスター」
「ん?」
私の声にマスターが私を見る。
その顔に考え事を邪魔された、といった色はない。
私はそれに安心して、言葉を繋ぐ。
「マスター、今日は何をしますか?」
するとその言葉を聞いたマスターはポリポリと頭を掻きながら、実はそれを考えていたんだ、と気まずそうに言った。
「ミクを買ってそのまま起動したのは良いんだけど、その後を何も考えていなくてね」
何か作りたい曲がある訳でもないから困った困った、なんてマスターは苦笑している。
最初のコメントを投稿しよう!