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概要
十八諸島を巡り、世界各地で話を集め、他の土地へと伝え歩く語り部。
冬至の夜、彼らは島主の館に集い、夜を通して話をする。それが煌夜祭。
廃墟となった島主の館で、今宵また二人だけの煌夜祭が始まった――――!
第二回『C★NOVELS大賞』大賞受賞作品。
評価
圧倒的。
物語の構成能力といい、文章の巧みさといい、レベルが違いすぎる。
作者は十七年投稿生活をしてきたらしいのですが、何故今まで無名だったかわからない程素晴らしい出来栄え。
二人の語り部が物語を語り合う、という形式でもって書かれたこの小説。
一つ一つの話は孤立していますが、最後に繋がるのが気持ちいいです。
なにより真面目に書きにかかっているのがヒシヒシと伝わってきます。
全体的にボケ無しのシリアスまっしぐらな物語で、ドラキラシリーズとは一味違った面白さ。
上手いっつーか無駄の無いって作品ですね。
パーフェクトです。
ただ言うなら、萌えを欲しがるラノベ読者には結構興味を削がれるかも。
自分はシリアスならシリアスでめっちゃ好きなんですらすら読めました。
挿絵もないし、買いやすい本。ラノベに抵抗が有る人にもぜひ買って読んでいただきたい。
総評
☆五つ+α
一巻完結の綺麗な幕引き、涙が自然と出る感動的なラストに拍手。
読者に大きな流れを見失わせずに話を作り上げたそのテクニックはもうこれは両手を上げて認めてやるしか無いって出来ですね。
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