追憶~語られる過去~

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「なあ、お前『援助交際』って知ってる?」 慧はいきなり話し出した。 「エッ?何ですか?それは?」 棗は分からず、聞き返した。 「簡単に言えば『身売り』、又は『売春行為』」 「なっ!?////」 棗は顔を赤らめた。 「中高生ぐらいの女がやる小遣い稼ぎだよ。 サラリーマンとかのオッサンとホテルとかに行ってそこで快楽行為をして、その後に金を貰う。 そうゆうヤツよ」 慧は平然とした表情で語った。 「まあ、それをやる大抵の女はそれでガキ作らない様にするんだけど、たまにドジって作る馬鹿がいる。 そしたら、その後どうするか分かる?」 慧は棗に目を向けた。 棗は首を横に振った。 「腹の中にいるガキを殺すか、産んでもすぐ捨てるかだよ」 慧は自嘲気味に笑った。 「あの、それが一体、慧さんと何の関係が?」 棗はおそるおそる聞いた。 「いいぜ、今話してやるよ」
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