十二月24日曇り

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ナレーションside 少女の答えにアンケートを聞いた二人は少し驚いていた。 「あの・・・映画とは言っても、TVの放送や、レンタルで見た物でも良いんですよ?」 片方の女性は諦めず、確認を取る様に聞いた。 「あの・・・TVとかも見たことないんですが・・・」 それに対し少女は申し訳なさそうに言った。 「あの、コッチから聞いた身ですけど、真面目に答えてくれません?」 もう一人の女性は少し苛立った様子で少女に言った。 少女はその様子に戸惑っていた。 その直後に少女達の足元に空き缶が飛んで来た。 三人共、缶の飛んで来た方向を見た。 その方向には不機嫌そうな表情の慧がいた。 「ウルセェーなぁ、ソッチから聞いてきたクセに逆ギレしてんじゃねぇよ」 慧はゆっくり三人に近づきタバコを取り出し、火を着けながら言った。 アンケートをしてきた二人の女性はそそくさと去った。
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