君は誰?
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「どこだろうここ?」 僕は自分の声が出るのかと言う不安を打ち消すためにわざと声を発した。 僕がいるのは、砂利と砂のほかには草がまばらに生えているだけの場所だった。人工物は右手のほうに見える列車が通りそうもない線路があるだけだ。 だがそれさえも、…なぜだろう、誰が作ったものでもないように思えた。 この、白く薄らぼんやりとしたもやのせいだろうか……?この妙な空気が不安にさせるのだろうか……
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