第1章「初めまして、よろしくなのですよ。」

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 皆さん初めまして。 僕の名前は響彼方(ひびきかなた)。  いきなりですが……  これはいったいどういうことだ?  部屋の窓は閉まっているのに吹き荒れる風。  不気味に光る魔法陣。  そしてなにより、なぜに僕の目の前に美少女が? 「どうもよろしくなのですよ!」 「喋るんだ!?」 「そりゃ喋りますよ! 失敬な! 呼び出しておいてそれはないのですよ……」  美少女はしょんぼり顔でふてくされる。  はぁ。なぜこんな事になったんだろうか?  いや、まあ心当たりはあるんだけど……。  とりあえず僕は今日の行動を走馬燈のように思い出し始めていた。  別に死ぬ訳じゃないのだけど。
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