戦友

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相当の覚悟はしていたものの、浪人生活は深い暗闇の中で生活するようなものだった。 浪人生活を一言で表すとするなら、"ストレス"、それ以外の何でもなかった。 片道約2時間かけての通学。 田舎育ちの私の知ることのない、都会のビジネス街に建つ校舎。 1人として顔も名前も知らない人達。 親に色んな面で負担を掛けているという負い目。 今度は必ず結果を出さなければいけないという不安や焦り。 …どれももう2度と味わいたくないものばかりだ。 .
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