克己の日々

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友達が増えるのと同時に、講師の先生や事務の先生とも親しくなり、担任の先生とは特に仲良くなった。 正にホームだった。 だけど、夏が近づくにつれ私はプレッシャーに押し潰されそうになっていた。 現役の時とは、模試の結果も1つ1つの重みが違う。 いつしか私は些細なことでイライラするようになっていた。 浪人生の私がいるのに、夜遅くても平気で彼女を家に連れてくる兄に、気の遣えないその彼女に。 電車でたまに一緒になる、大学や専門学校へ進学し既に将来へ1歩踏み出している中・高の同級生達に。 .
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