アナタの脇がアタシの居場所

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彼はいつも両腕を上げ、アタマの上で手を結びながら眠る。 私はその右腕の脇の下にアタマを渦くめ、右腕を彼のお腹の上に乗っけて眠る。 こうして寝るのが日課。 頭がピッタリとハマる、彼の右脇が私の居場所。 今まで、何人の女の子がこうして彼の脇の下で居場所を作っていたのだろう。 もしかしたら、私が初めてかもしれないし、そぅじゃないかもしれない。 でも今ここは、私だけの特別な場所(きっと…) たまにゴロンと私の方を向くと同時に、右腕を伸ばす。 それと同時に私は、きたっ!!とばかりに、頭を少し浮かせる。 伸ばし終えたのを感じるとまた、浮かせた頭を沈ませる。 彼の伸びた腕は、こうして私の枕となる。 この気配と感覚とタイミングは私にしかわからない。 寝ている時でも、きたっ!!とばかりに彼の行動を感じとり、あっさりと、彼の右腕は私の少し堅い枕と化す。 その一連の行動を知ってか知らずか、絶対わかってはいないだろうけど。 彼の左腕が私の頭にドンと乗っかる。 いや、もしかしたら彼も彼にしかわからない、気配と感覚とタイミングがあるのかもしれない。 絶対ないとは思うけど… とにかく、こうして私は彼に包まれ、温かさを感じながら眠りにつく。 たまに彼の左足が私のお腹にドスンと乗っかる。 非常に重たい片足はどんなシェイプアップを伝える雑誌より効果的に私のくびれを作ってくれる。きっとそうだと私は思う。 とにかく、そうして私は上から下まで、彼に包まれ、眠りにつく。 ケンカした時ゎ背中が見つめ合う。 そんな時にもきたっ!!て時は少し甘えてみる。 こうして、何もなかったかのように、何でもない朝を迎える。
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