麻雀思考論 守備編

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『放棄も、また戦術』 麻雀十則より。 麻雀は四人(サンマもありますが)で打つものです、自分だけが毎局和了れる都合のいいものではありません。 どうしても牌勢が弱く、他家に押し負けそうなときは身を引き、守りに徹する事も重要である、という教えです。 重用なのは、和了を放棄し守りに徹するだけで勝負を放棄する訳ではない、ということです。      「リーチ後の打ち回し」 スジを覚えたての人はスジをなんでもかんでも安全だと思い込んでしまうことがたまにあります。 しかしスジの信頼性がある程度期待出来るのは「リーチ前」までです。 リーチ後に通った無スジの牌はたまたま通っただけかもしれず、信頼性はほぼ0です。 8が通ったからといって、2-5も通るとは限りません。       「観察」 捨牌を読んだり手出し牌を覚えることが苦手でも振り込みを防ぐ手段は多くあります。 そのためには観察が必要ということです。 先に述べたような長考しかり、しっかり観察することである程度危険は回避することができます。 例えば自分のツモ番でもないのに手牌の上に不要牌を重ねておく行為、次に切る牌を用意しているということは自分はまだ聴牌していないですよ、と他家に知らせているようなものです。 また、手牌を区切ったり、並び替えたりする行為、これは待ちが複雑になっているための確認行為と考えることができます、また、その区切りかたから何面子あるか、どのような形であるかもおおよそ検討がつきます。 このように全ての動作には意味があるものと考え、その動作の意味を考えることで、リスクの評価に役立てることができます。 観察眼を磨く事も重要だということです。 しかし、ここで一つ忘れてはいけないのは「相手を完全に信用してはいけない」ということです。 なにも、ブラフ(嘘)というのは口から出るばかりではありません、少し意地の悪い人になるとこの行動を逆手にとりブラフをかける事もあります、かくいう私も過去に聴牌しているのに手牌の上に牌を重ねノーテンを装い闇聴和了したことがあります、このように他家の警戒を解く方法もある、ということを心に留め、得た情報を鵜呑みにせず真か嘘かの判断をするようにしましょう。 まあ、そこまで意地汚い事をする人はあまりいないと思いますが。
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