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「でも、具体的にはどうすれば良いの?」
突然に勇者と言われても実感が湧かないしね。
「はい。まずは魔王と会って倒して下さい。」
「えぇ!!!いきなり!?」
思わず突っ込んてしまった。
てか、絶対におかしいよね?
色んな部分が抜けている気が…
僕が本当に勇者なら死ぬことは無いはずだけど…
「出発は何時にしますか…?」
突っ込みを華麗にスルーされた。
出発かぁ…
この村とお別れかぁ…
何か色んな記憶が蘇ってくる。
母親と姉にボコボコにされる毎日。。。
村の学校で成績が悪すぎて、お尻を鞭で叩かれる毎日。。。
マイクと争う日々。。。
4才の子供にバカと呼ばれ、軽蔑の眼差しを向けられる日々。。。
村人の大半にマイクと付き合っていると思われ応援される日々。。。
思い出すだけでこんな村から早く出て行きたい。
「明日、出発します。」
反射的にそう答えた。
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