旅の始まり

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ドスンっ! 俺の投げた嫉妬の塊は何かに当たり、その何かは地面に落ちた。 「キャー!」 人混みの中心でのた打ち回るソレを見ている村人は騒ぎ始めた。 「ま、魔族~!!」 半狂乱の混乱状態だ。 「己! 石を投げたのは誰だぁ~!」 地面に転がっていた魔族は、局部を押さえながら立ち上がった。 ま、まずいなぁ… 何か凄く怒ってらっしゃいますよ… ここは逃げてしまおう。 そそくさとその場から逃げようとした時。 「石をおめぇのアソコに命中させたのは、あのガキだぜぇ。」 魔族の肩から現れた小汚い小さな悪魔が、俺を指差して言った。 はぅ!! 何かヤバくない? 「くそガキがぁ! 俺様の大事な部分が使用不可能になったら責任とれるのかぁ!?」 一先ず猛ダッシュで逃げますか…
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