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【ベネディクト魔法学園・学園長室前】
------シュンッ
「ふぅ~、到着ですぅ。」
二人はとてつもなく大きな扉の前に現れた。
「………なぁ。」
「何ですかぁ?あ、扉の事ですねぇ!
この扉は学園長室の扉ですぅ、いつみても大きいですぅ!!」
エイミーは5mはあるんじゃないかという扉を見上げながら言う。
「…それもそうなんだが。
……………転移使えるなら何故使わなかった?」
………………………
「さ、さぁ、行きましょう!」
エイミーは冷や汗をかきながら扉の前へ歩いて行く。
「…めんどくさぃな。」
セーファスも後ろについて行く。
------コンッ コンッ コンッ
「2-Sエイミー・アルバータですぅ。」
「うむ、入れ。」
扉をノックして名乗ると、扉の向こうから男性の声が聞こえてきた。
「失礼します。」
エイミーはそう言い扉を開けようとしたが重すぎてなかなか開かないようだ。
(………完全なる設計ミスだろ。)
内心呆れているセーファスはエイミーの代わりに片手で扉を開け、勝手に入って行った。
後ろで「流石私の王子様ですぅ...///」とか言っていたがセーファスは知らない。
部屋に入ると大きな椅子に座っている温厚そうな30歳くらいの男性が目に入った。
「やぁ、初めまして。
ベネディクト魔法学園の学園長をしているチェスター・クリフトンだ。」
チェスターは微笑みながら言う。
「……ども。」
対するセーファスも無愛想に挨拶をした。
「で、この子なんだね。編入させたい男の子って?」
チェスターはセーファスの後ろで顔を真っ赤にしてポーっとしているエイミーに聞いた。
もちろんそんなことは聞いていないセーファスは拒否しようとした…
「いや、俺は『はい、そうです!!!』………は?」
が、エイミーに遮られた。
「俺は入らn『そうか、そうか!こんなにカッコイイ生徒が入ってくれるとは、嬉しい限りだな。ハッハッハッ!!』……………。」
「………めんどくせぇ。」
こうして、セーファスの編入(強制)が決定した。
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