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「…………。」
セーファスが何もせず、ベッドに寝転がり天井を見上げていると外から足音が聞こえてきた。
豪雨の中歩いているためバシャッ!バシャッ!と音をたてながら、確実に小屋へと近付いている。
セーファスが体を起こし、窓から外を見ようとした瞬間、扉のほうから女性の間延びした声がしてきた。
「す、すみませんですぅ!だれかいますですかぁ?」
「…はぁ。」
セーファスはため息をつきながらも鬼ではないので扉を開けた。
「どなたか知りませんがありがとうですぅ!」
入って来たのは、ビショビショの背丈が150cmくらいの赤髪のかなり可愛いい少女だった。
「…何の用だ?」
セーファスが面倒臭そうに聞く。
「あ、あの、野宿してたんですけどいきなり雨に降ら...れ..///」
少女は顔を上げセーファスの顔を見た時、言葉を失った。
(か、かっこいいですぅ///
まさに白馬の王子様ですぅ///
運命ですぅ!この出会いは運命だったんですぅ////)
初対面の少女は、セーファスにメロメロのようだ。
「おい。…聞いているのか?」
「は、はい!//ででで、今日はと、泊まらせて貰えたら嬉しいですぅ///」
少女は顔を真っ赤に染めたまま言う。
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