針模様~最愛なる月の光~

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針模様~最愛なる月の光~

今僕の左側、銀色に輝く 君がくれた物 これが意味する事は後悔や戒めなんかじゃない 短い時間の中で君が僕の心の中へ届けた気持ちは… 一生得る事のない、最愛の優しさ これからサキ、二度と感じる事のない最愛の優しさ 長い針と短い針が重なり合うのはほんの一瞬 長い針と短い針が過ごす時間は異なるのに 一時だけ重なり合い そして時を刻む 不思議な現象 生まれた場所も育った環境も違うのに 運命の歯車は人と人を出逢わせ、そしてまたそれぞれの道へ向かわせる 針が重なる瞬間とズレはじめる瞬間のように 振り返る事は出来ても時間は戻らない どうしたって進まなきゃならないって事 重なり合う時の中で何を共有した?何を得て、何を失った?今もこれからも答えは出ないだろう? 君は太陽と異なり、僕にとって君は月の光だった 照らされるほど、伸びる影それを振り払えないまま、相反する事に僕は君は疲れ何も見出だせないまま これから別々の時を刻む これからサキ、時が流れても君は最愛の人そして月の光 重なり合えなかった針模様
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