レイ

1/1
前へ
/101ページ
次へ

レイ

帰ってくると 君はうれしそうに わたしを公園へ連れ出した 静かな冬の夜 木々が生い茂る根元に その子猫は歩き回っていた 絶望したわたしに 訪れたたったひとつの出会い やさしく歩みよってきてくれた そっと部屋に入れ 抱きしめて生命を感じ 何ともいえぬ安らぎを覚える 君は 逃げたわたしに また希望をくれたね かわいい女の子 人懐っこい子猫に わたしは「レイ」と名付けた レイ いっしょに生きて 笑ってくれるかな?
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加