夢のような話

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夢のような話

ただ沈むだけ 濁っていく水 目の前は見えない どこに何があって 何がどこにあって わたしが作られているのか ねえ こころのことを 他に何と呼ぶのだろう わたしは 何を願い 何を望むの 行く手を 阻むものは いつも存在する だから 上手くいかなくなって 投げ出してきてばかりさ 夢のような話 いつまでも話していたくて 夜明け前まで話しつづけていた でも 今はね それさえもできない 何故なら 全くといっていいほど 何も見えてこないから 夢を語れない 目の色はくすんでいく わたしはそうして病んでいく
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