空の青

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空の青

久しぶりに 見つめる先には 見慣れたはずの故郷   あの空き地も 今では変わり果て マンションが建ち並ぶ   目を離したら 失われていくばかりで こころには寂しさが満ちていく   気付いたら ハッとするくらいの 冷たい冷たい涙を流していた   あんなにも 嫌っていたのに 今になって愛しているなんて――   こんな馬鹿なわたしを 君はげらげらと笑うかな それとも頭をなでてくれるかな   空はまだ青くて やさしい色をまとい わたしを見下ろしている   憎んでいるけれど 大好きでいるからね ずっと複雑な関係かもしれないね   それでもいいから またわたしが帰ってきたら どうか、青く見下ろしていて
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