ある夏の日

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ある夏の日

心地いい 音楽に身を委ね ゆったりする夏の日   こんなにも 穏やかな気持ちになるのは 久しぶりで何だか笑顔になる   今日も 天気は太陽が地を照らし 暑すぎるけれど、こころ浮かれ   心地いい音楽は いつの間にか別れの歌を 悲しいのにとてもやさしくて   「さよなら」 「ごめんね」 「ありがとう」   どこか 手のとどかない 遠く遠くに離れていく   行かないで ぐっと手をのばす でもつかんでくれない   ハッと 委ねていた身が 感覚を取り戻していく   また手をのばす きっといつかとどく そう祈って、わたしは眠りに落ちる…
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