病魔

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病魔

この身体は 病魔に蝕まれ 一歩も歩けなくなる   嗚呼 本当に あともう少しだったのに   目の前は わたしの目標地点 歯痒くて悔しくなる   いったい いつになれば 身体を返してくれるの   ねえ わたしは もう行かなくちゃ   このまま こうしていても 意味なんてないの   だから 今すぐにでも わたしを放して   秋なのに 気温はぐんと上がる それなのに寒気がする   暑いはずなのに どんどん冷えていく 急いで上着を羽織ったよ   意識が 少しずつ 奪われていく   わたしは このままこうして 消えてなくなりたい   苦しくて 仕方ないから 息の根を止めて   何の迷いも ためらいなんかも ありはしないのだから   ほらほら 遠慮なんかせず 思い切って消して   さっくり くっきり 終わらせてしまおう   これで もうひとりで 苦しまなくてもいいのね
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